「ごめんな。俺の勝手な独占欲で悩ませて」
「えっ…」
「大人になりきれなくて悪かった」
結局俺は果歩をこの手で縛っていたのかもしれない。
果歩には好きなように生きてほしい。
もっといろんなことに目を向けてほしい。
そう言いながら、どこかで果歩が俺以上のものを見つけてしまうのが怖かったのかもしれない。
毎日成長していく果歩をこの目で焼きつけながら、そんな不安を募らせていたのかもしれない。
……いつか、果歩の気持ちが俺以外のものに向いてしまうんじゃないかって…
「果歩……」
こんなに守りたいって思った相手は初めてだ。
果歩の華奢な背中に腕を回しそっと横に向けさせた。
そのまま耳元にキスを落としながら、背後から覆うように抱きしめる。



