☆★☆(SS完結)


もうこのまま果歩が俺の中で壊れてしまってもいいとさえ思えた。


それぐらい腕の中の果歩が愛しくて、可愛いくて、どうしようもなく大切で



「本当、お前みたいなタイプは初めてだよ」



本気でそう笑った。


俺のために涙をこぼす果歩。

こんな優しいことを言われたのは初めてだった。


こんな風に泣かれたことも…



「あんまり嬉しいことしないでくれ」



どう接していいか分からなくなる。


今思えば俺が今までしてきた恋愛なんて



『どうしてもっと会いに来てくれないの』


『どうしてもっと本気で向き合ってくれないのよ』


『何で私の気持ちを分かってくれないの?』



『どうして、もっと、何で?』と、相手に一方的に気持ちをぶつけらることしかなかった。


泣いて、喚いて、要求されて、


それが当たり前。


してもらって当たり前という関係性しか見てこなかった気がする。