「悪いな。俺はお前が思ってる以上に甘ったれな男だから」
少し頼りなく言った俺に、やっぱり果歩の反応はなかった。
でも、その代わり…
「ねぇ…」
「ん?」
「私ってまだ……子供?」
そんな言葉が返ってきた。
そしてゆっくりと顔を上げた果歩が、神妙な面持ちでもう一度同じ言葉を俺に向けてくる。
「陽生から見て私はまだ子供?それとも……」
弱々しく言った果歩と視線が絡まる。
少し切なそうな表情で。
どういう意味だ?なんて聞けなかった。
言葉の意味にすぐに理解なんてできなかったけど
……ただ、予想以上に目の前の瞳が真剣だったから、俺はありのままの気持ちを伝えずにはいられなかった。



