「ごめんなさい」
泣きながら俺に抱きつく果歩を思わず抱きしめる。
熱く火照った体。
そんな背中を優しく撫でてやると、やっといつもの2人の穏やかさが戻ってきたような気がした。
「できるなら、もう嘘だけは付かないでほしい」
そう言った俺に果歩の服をつかむ手が強まる。
例え俺のためだったとしても、やっぱり嘘つかれるのは正直……キツイ。
「俺って、うざい?」
そんな俺はやっぱり分からずやなのだろうか?
昼間、静香に言われたことを思い出しながら慎重に果歩の耳元で問いかける。
『恋人だからって、全部言えないこともあるんだもん』
そう言った果歩の気持ちも分かる。……けど、どうしても果歩の全てを知っていたい。と思う俺はやっぱり我が儘なんだろうか?



