☆★☆(SS完結)


「悪かった」


「え?」


「昨日は一方的に攻め立てたりして悪かったよ」



瀬名君から聞いた事を話すと、ようやく果歩から強張った表情が消えていくような気がした。



「陽……」


「ケーキサンキューな。全部俺のためにしてくれてたんだろ?」



気まずそうに頷いた果歩の頭をそっと撫でる。


聴診器を外してフッと笑うと、突然果歩の瞳からポロポロと涙がこぼれ落ちる。



「なに、泣いてんだよ」


「…だって……」


「逆切れの次は今度は泣き落としか?」



そう意地悪く言った俺に、もう果歩は何も反論しなかった。


そのかわり俺の手を握り起き上ると、ギュッとそのまま抱きついてくる。