☆★☆(SS完結)


「返事は?つーか、俺を寝不足にさせる気か?いい加減俺を苛めるのはやめろ」



俺はそう言うと押さえてた手を離し、今度はそれを柔らかな頬に当てた。


さっきとは違い、戸惑いを見せる果歩の瞳に俺はどう映ってるのだろうか?



「そんなに俺が嫌いか」


「ちがっ」



罰が悪そうな顔をした果歩を真っ直ぐ見つめる。



「昨日から嫌い嫌い連発しやがって。俺がどんだけへこんでると思ってるんだ?」


「それは……」



黙りこむ果歩。


必死で顔を背けようとするが、そうはさせねーぞ。


俺は首に巻き付いてるマフラーをはぎ取り、続いてコートのボタンに手をかけた。



「ちょっ……」


「この不良娘。一体いつからだ?」


「へ?」


「いつから体調が悪いんだ?」



ただの逆ギレだと思ったら、本当に熱があるじゃないか。


瞳は熱く潤ってるし、口の中が異様なほど熱い。