ドサッ。
そのままそこへ果歩を押し倒すと、思いのほか息が上がっている自分に気づく。
ネクタイを緩め、片手で果歩の両手を押さえると、果歩の挑発的な視線が目に入ってくる。
「ったく、あんまり聞きわけねーとこのままここで襲うぞ」
「お、襲えばいいじゃん」
ああ言えばこう言う。
これじゃあ仲直りするどころか、余計仲違いになっていく気がするな。
「果歩」
「何よ」
「帰ってこい」
「えっ」
「お前がいないと何もできないんだよ」
目を見開いた果歩の髪を指ですくう。
たった1日しか顔を見なかっただけなのに、無性に愛しくてたまらないのは俺だけだろうか?



