☆★☆(SS完結)


「ちょっ……」


「具合が悪い患者を見殺しにしていいの?」


「は?」


「それでも医者?この薄情者!これで倒れたりしたら一生恨んでやるから!」



やっぱり言葉が出なかった。


昨日に引き続き驚きの展開に頭が混乱する。


つーか、この状況は何だ?


嬉しい半面、やっぱりどことなく照れ臭い。


思いもがけない温かさに口元が緩みそうになったけど、どうしてか、今日の俺はどうしても素直になれない。



「薄情って……、その言葉そっくりそのままお前に返してやるよ」



そう言うと素早く果歩の両手を掴み、逃がさないように力を込める。



「昨日から携帯の電源を切ってるやつはどこの誰だよ」


どれだけ心配したと思ってるんだ。


おかげで昨日は一睡も寝れず、何もできやしない。