しーんと静まりかえった教室。
タイミングよく消えたセミの声と、あ然と言葉を無くした俺の声。
まさに、死刑宣告をされた時の被告の心情ってこんな感覚なんだろうか?
そんな訳の分からないことを考えながら、俺は顔が青ざめていくのを感じ。
「えっと…」
「ですからね、つまり単刀直入に言いますと…」
持っていたプリントを机に広げ、真っ直ぐ俺を見つめてくる担任が裁判官のように見えてくる。
「はっきり言って単位が足りません」
「はっ?」
「このままだと確実に1年留年してもらうことになると思います」
一瞬、何を言われてるのかさっぱり理解できなかった。
………留年?
留年って、あの留年だよな。
つまり、もう一年高校生をやり直せと?



