☆★☆(SS完結)


しーんと静まりかえった教室。


タイミングよく消えたセミの声と、あ然と言葉を無くした俺の声。


まさに、死刑宣告をされた時の被告の心情ってこんな感覚なんだろうか?


そんな訳の分からないことを考えながら、俺は顔が青ざめていくのを感じ。



「えっと…」


「ですからね、つまり単刀直入に言いますと…」



持っていたプリントを机に広げ、真っ直ぐ俺を見つめてくる担任が裁判官のように見えてくる。



「はっきり言って単位が足りません」


「はっ?」


「このままだと確実に1年留年してもらうことになると思います」



一瞬、何を言われてるのかさっぱり理解できなかった。




………留年?



留年って、あの留年だよな。


つまり、もう一年高校生をやり直せと?