☆★☆(SS完結)


「ま、せいぜい初めて感じる本気の恋にもがき苦しみなさいよ」



意地悪く笑い、じゃあね。と部屋を出て行った静香の背中を茫然と眺めていた。


だとしたら、俺は最低な男かもしれない。


もし本気で果歩がそう思ってるなら、俺は恋人失格なのかもしれない。



『わざわざバイトなんかしなくても俺に頼めばいいだろ?』


『一言俺に言ってくれたら、何でも好きなようにしてやるのに』



昨日自分が言った言葉を酷く後悔した。


それはどれも俺の身勝手で、嫉妬まがいの独占欲。


果歩の為によかれと思ってた事が、実は自分勝手なエゴだったなんて想像すらしていなかった。


そんなことは俺が一番気を付けてたはずなのに、情けねぇ…



果歩が怒るのも無理はないのかもしれない。