もったいつけながらニヤリと笑う静香に少しイラッとした。
「当たり前だろ。つーか言え」
こいつはいちいち堪にさわることを……
ジロッとしかめつつも、果歩のことになるとどうしても弱い。
「いいから教えろって」
ここは冷静になって、落ち着いて。
今度の休みに前から静香が食べたがっていた、アンリークの幻のプリンを買ってくるということで、俺はなんとか静香の機嫌をとった。
「今、うちにいるのよ」
途端アッサリと白状した静香に俺はまたしても驚くはめになった。
「は?お前のうちに?」
「うん」
「なんで?」
てっきり未来ちゃんの家に居るとばかり思っていた俺の頭は完全にハテナマーク。
「ビックリしたわよ!昨日の夜正哉と食事から帰ってきたら、マンションのエントラスで凍えながら座ってるんだもん」
………え?



