「今日の陽生は嫌い」


「えっ」


「大っ嫌い!今は一緒にいたくないの!」



本当今日の果歩はどうしちゃったんだろうか?


俺が何したっていうんだ。


『いいから離して』と、いつにもまして冷たい素振りを見せる果歩に、俺は固まったまま言葉を失うばかり。


次の言葉が出てきやしない。

いつものように思考も働きやしない。



一体何なんだ。

どうなってるんだ。


慌てふためく俺の気持ちは完全に空回り状態。


そしてとうとう、俺がほんの少し気を抜いた瞬間







「あ、おい!」