「それとも隣の彼と何か関係があるのか?」
「えっ?」
「そもそもよく考えたら君も不謹慎じゃないのか?この大変な時期に受験生にバイトをさせるとか」
しかもこんなに遅くまで…
感情が止められず、今度は目の前の彼に俺は視線を向けていた。
自分が今どんな顔をしているのかも知らず、彼に冷めたい視線を送り、果歩の手をぎゅっと握る。
まずい。
こんなに責めるつもりじゃなかったのに、止まんね―。
目の前の彼が果歩に優しく気づかえば気づかうほど得体のしれない苛立ちが増していく。
「だいたい君は……」
「やめてよ!だから瀬名君は悪くないって言ってるじゃない!」
「三……」
「いいから瀬名君は黙ってて!さっきも言ったように私から瀬名君にバイトさせてくれるように頼んだの!私からお願いしたの!…だから、瀬名君は全然関係ないの!!」
果歩が声を張り上げ俺を見る。



