☆★☆(SS完結)


ただでさえ前科持ちの果歩。


単位がギリギリで、夏休みに危うく卒業できないと忠告されたのはどこのどいつだ。


忘れたとは言わせねーぞ。


あれから必死に補習も出て、俺の努力の成果もあってか、ようやく卒業できるめどがたってきたんだ。


成績だって順調に上がってきて、やっと軌道に乗ってきたというのに……



「何か欲しいものでもあるのか?」



なら。

そこまでするなら、よっぽど何か欲しいものでもあるのだろうか?


俺に隠してまでのよっぽどのもの……とか?



「違う」


「じゃあ何なんだ。俺に嘘付いてまで何がしたかったんだ?何が不満だったんだよ…」



何をそんなに隠したがるんだ。


何で正直に言ってくれない。


もう一度果歩の腕を掴み、正面から見据える。



「一言俺に言ってくれたら……、何だって…、何だって果歩の好きなようにしてやるのに。わざわざバイトなんかしなくても俺に頼めばいいだろ?」




そうだろ?