「は?」
「だから言いたくないって言ってるの!」
果歩がサッと俺の手を払い声を上げる。
「だって、言ったらどうせダメっていうに決まってるじゃない!」
「え?」
「どうせちゃんと言ったところで絶対ダメだって言うに決まってるでしょ!」
まさかの逆切れ。
まさかの展開。
突然怒りながら俺を見つめてきた果歩に俺は思わず面喰ってしまった。
「受験生なんだから、そんなことしてる暇なんてないだろ。とかどうとかさ」
そりゃ、そうだ。
言わないわけがない。
言うなって言う方が無理な話しだろ。
今はもう12月の暮れ。
世間一般の受験生はきっと今頃確実に追い込み段階に入って必死になってる頃だろう。
それなのに……



