やれやれ。
ソファーに持たれながら、一人寂しく目を瞑る。
それから少しして気を取り直した俺は、備え付けの小さな冷蔵庫へと足を向けた。
…さて、今からどうしようか?
帰ってもどうせ一人。
ケーキを買うのはよしとして、はて、果歩はいつ頃帰ってくるんだろうか?
そんなことを考えながら、手にしたコーラを口に含もうとした時
「あ、陽生?」
今さっき帰ったはずの静香から電話がかかり、俺は携帯を耳に当てた。
「ん?どうした?」
「何かね。今急患が来たみたいなの。だいぶ焦った様子で入口に入って行くのが見えたからっ…、えっと、どうしよう?悪いんだけど…」
「あー…分かった。了解。後は俺がやっとくわ。お前は気にせずディナー楽しんで来いよ」
「本当?助かるわ。…じゃあ、後頼んでいいかな?」
「ああ。遠慮なく」
ピッと通話を切ろうとした瞬間、静香が最後に意味深に笑ってこういった。
「お互い素敵なクリスマスになるといいわね。今日はきっととびっきりスイートな日になるんじゃないかしら?
フフ。じゃあね。検討を祈るわ。メリークリスマス」



