☆★☆(SS完結)


「こんな仕事ばっかの彼氏なんか諦めて、他に構ってくれる人と仲良くやってたりし…」


「アホか」



思わず突っ込みを入れていた。


んなわけねーだろ。



「果歩にかぎってそれはねーよ」



つーか。あってたまるか。



「いい加減なこと言ってんじゃねーよ」



スパッと言葉を遮り、不機嫌な顔を向けると、静香が俺を見つめながら口の端を上げた。



「あは。それもそうねぇ。ちょっとからかってみただけ。果歩ちゃんにかぎってそれはないか」



フフフ。と可笑しそうに笑う静香に本気で嫌な顔を向けた俺。


ったく…。相変わらずこいつは…



「だったら言うなっつーの。つーかそんなくだらないこと言ってる暇があるならさっさと行けよ。旦那待ってるんじゃねーのか?」


「あ、そうだった。あんたに構ってる暇なんてなかった。それじゃあね陽生。まあせいぜい一人寂しく頑張んなさい」



そう言ってあっという間に院長室から出てった静香に、俺は今日一番のため息をこぼしたのは言うまでもない。