☆★☆(SS完結)


「こんな時間までご苦労さま。気を付けて帰れよ」


「はーい。気をつけます。先生メリークリスマス」


「ああ、メリークリスマス」



明るいナース達の声にフッと顔が和む。


そうそう。これが世間一般でいう普通のテンションだよな。


きゃっきゃ会話しながら診療室を出ていく背中を見届けながら、俺も院長室へと向かうことにした。






「あら、お疲れ様」


院長室に入ると、私服に着替えた静香がちょうどコートを羽織るところだった。


気のせいか、いつもより服装が綺麗めで、化粧もバッチリメイク。



「何だよ。今から旦那とデートかよ」


「あ、分っかる~。これからディナーなの。正哉の友達がレストランのオーナーでね。今日は貸し切りでご馳走してくれるっていうから」


「へぇ~」



それは羨ましいことで。


ここにも浮だった奴を約1名発見。



あー…でもそうか。その手があったな。


多少日にちはずれるけど、今日のお詫びも兼ねて今週末ぐらいに俺も果歩をディナーに誘ってみるのもいいかもしれない。