☆★☆(SS完結)


「陽生……」



そっと柔らかい頬を撫で、唇と唇を重ね合わせた瞬間、2人してクスッと笑ってしまった。


また一つ、俺と果歩の見えない絆が深まったような、そんな気がした。



「よし、それじゃあ俺達の家に帰りますか」


「うん」



クシャっと果歩の頭を撫でた俺は、気を取り直すようにハンドルを握り締める。


さぁ、気愛を入れて頑張ろうじゃないか。


そう思い、気分よくアクセルを踏もうとした俺だったけれど。



「あ、でもその前に……」


「ん?」



そうだ。


これだけは最初に伝えといたほうがいいよな?


俺はフッと口の端を上げると、果歩の肩をさりげなく引き寄せた。



「悪いけど、高いよ」


「え?」


「授業料、半端なく高いから覚悟しとけよ」