思わず口が緩みそうになったけれど、その寸前ではっと我に戻す。
正直果歩のお願いは何でも聞いてやりたいのはやまやまだ。
俺だって果歩といろんな思い出を作りたいし、とことん甘やかしてやりたい。
けれど今は心を鬼にしてでも、何としてでも果歩には頑張ってもらわなきゃ困る。
俺だって辛いんだよ…
つーか、この様子だと今自分がおかれてる状況の重大さを今一理解してないんじゃ…
「果歩」
みかねた俺は、咄嗟に果歩の腕を掴み、そのまま一気に自分の方へと引き寄せた。
「心理学、学びたいって言ったのはどこの誰だ」
「えっ?」
「あれは嘘だったのか?」
そんな生半可の軽い気持ちだったのか?
ぐっと真剣な瞳で詰め寄ると、果歩が慌てたように首を振った。



