☆★☆(SS完結)


「俺を誰だと思ってるんだ」


「へっ、誰って……」


「フッ、俺にかかれば志望校の一つや二つ、もう手に入ったのと同じようなものだ。

ついでに言っとくけど、夏休み、予定していた旅行は今回は中止だから」


「えっ?」


「当たり前だろ、そんな暇があるなら今はひたすら勉強だ」



補修もあることだし。


とりあえず今は勉強、勉強。


勉強あるのみ!


迷いなくズバッ言いきると、果歩が今日一番の驚きを見せた。



「えっ、嘘!?嘘でしょ!?本当に!??」


「ああ、本当だ」


「じゃあ、他に約束してた海は?山は?お祭りは!?

全部なし、なしなの!?」



そう言って、興奮気味に俺の腕を掴んだ果歩に俺は思わず言葉を無くす。



やっぱり今日の果歩は一段と感情が豊らしい…


普段あまりこんな風に自分の感情を表に出さない果歩。


そもそも俺との約束をこんなに楽しみにしててくれてたんだと思うと……素直に嬉しいじゃないか。