☆★☆(SS完結)


「は、陽生?」



俺はメラメラ燃える闘志を胸に、唖然とする果歩の手を引いて教室を後にした。





……バタン。


車に乗り込みふぅ~と一息つきながらエンジンをかける。


さて、これからどうしようか…


少しの沈黙の後果歩が恐る恐る俺を見た。



「あ、あの……」


「ん?」



見ると、目の前のくりっとした瞳が気まずそうに揺れていた。



「お、怒ってる?」


「え?何が?」



何となくの問いかけの意味に気付きながらも、分からないふりをしてみる。


今日は一段と果歩の反応が面白いから。



「いや、だから…留年……」



そこまで言って視線を逸らした果歩に、ふっと笑みがこぼれた。


だからアタフタしすぎなんだって。