そんなどうしようもないことを考えながら寝室に戻ると、俺は果歩の寝顔をのぞきこんだ。
すやすやと熟睡してる果歩寝顔。
「ったく、相変わらず可愛い寝顔しやがって」
襲っちまうぞ。
そう呟きながらも横にゴロンと寝っ転がった俺は、静香にそっとメールを打った。
『今日はサンキュー。色々と世話になった』
そう一言送信すると、どっと疲れが押し寄せてきた。
昨日寝てなかったせいか、瞼が異様に重くて熱っぽい。
だけど、昨日と違って心が穏やかなのは隣に果歩の存在を感じるから。
昨日よりももっと、果歩の愛情を身近に感じられたせいなのかもしれない。
「お休み、果歩……」
また明日。
明日も変わらず一緒にいよう。
ずっとずーっと俺のそばに。
変わらぬ愛を…
そう願いながら俺もゆっくりと瞼を閉じた。
クリスマスの夜に
【END】