☆★☆(SS完結)


その言葉にビクッと反応した果歩が顔を上げた。



「補修……ですか?」


「はい」


「それに出れば留年はま逃れるんでしょうか?」


「ええ、幸い三月さんの場合勉強はやればそこそこできるほうなんです。テストの成績もそこまで悪い方ではないので、けどただ…」


「ただ?」


「ただ、授業とテスト自体にあまり顔を出してくれないことが多くて」


「えっ?」


「いえ、学校にはちゃんと来てくれてるんですよ。でも、気付くといつも教室から姿が見えなくなっていて」



思わず呆気に取られながら果歩を見ると、ごめん、というジェスチャーが恐る恐る返ってきた。



「いや、2年の頃も正直ギリギリだったんですが、多少は大目にみてきたんです。
ですが、さすがに3年ともなると庇いきれないというか、なんというか…」


「はぁ…」


「どう考えてもこのままだと非常にまずい状況でして」



そう言って、チラッと果歩を見た担任が一枚のプリントを差し出した。



「ここに補修のスケジュールが書いてあります。夏休みの間全てこの通りに出席してもらうことが一つと、

後、これからの授業を毎日1日も休まず出席すること、

それが絶対条件になります」