ハァッハァ…… やっぱり、走るのきつい……。 「だいよぅー」 この声は、ちひろと太陽? なんで太陽が……? そして、私は二人のあとを追った。 気づかれないように。 そっと………。 しばらくすると、ちひろが話しだした。 その内容は、昔のことだった。ちひろが自分から話すなんて………。 『「だから、あたしは男嫌いと言う大きな壁を造ったの。」』 微かに聞こえた言葉。 男嫌い。 確かにちひろは、自分自身を守る為に、造った大きな壁。