ピピピピピッ

カチッ!

あたしは布団の中から手を伸ばし目覚まし時計のアラーム音を消した。

「結局3時間しか寝れなかった・・・」

昨日の事が頭から離れなかった。忘れようって思っても忘れられなかった。

タンタンタンッ

あたしは準備を済ませ朝食を食べるためリビングに向かった。

ガチャッ!

「あら、由美おはよっ」

お母さんはあたしに気づいて挨拶をしてきた。

「おはよっお母さん」

とお母さんに言った時

「由美ちゃんおはよっ」

隣から爽君の声が聞こえてきた。

「・・・・」

あたしは爽君の挨拶を無視し自分の席で朝食を食べた。食べてる時も爽君は話しかけてきたけどあたしは無視した。そして、爽君より一足早く学校に行った。





「無視したのはまずかったかなぁ」

あたしは学校に着くなり今日の朝の出来事に後悔していた。あんだけ無視したら爽君傷付くよね、でも昨日あんなことしたんだもんなんだか爽君とは、喋りたくない。

「・・・・み、由美っ!!」

「へっ?」

あたしは声がするほうに振り向いた。

「もう!!何回も読んだんだよっ!!」

そこには怒ってる琴音がいた。

「ごっごめん考え事してて」

「朝から考え事?由美なんかあった昨日?」

琴音は心配そうにあたしの顔を覗きこんだ。

「うっううん!!なんもないよっ爽君となんて!!」

「爽太君?」

あっ!!しまった!!墓穴ほった。

「爽太君となんかあったんだ。もしかしてキスされたとか?」

「!!!?」

あたしは[キスされた]と言う言葉に反応した。

「マジで!?・・・由美今から屋上これる?」

あたしはコクンと頷いた。


「でっ何があったわけ?」

屋上に着くなり琴音はあたしに話してきた。あたしは昨日のことを包み隠さず話した。

「・・・・ってわけ」

「なるほどね爽太君も大胆な・・・まっ由美頑張るこったね。これはもう由美次第だから、まっ泣きたくなったらあたしのとこきな!話し位は聞いてやるから」

「うんっありがとね琴音に話したら気が楽になったよっ」

「そっならよかった!あたしも聞けてよかったよ。さて戻りますか?」