勢いよく現れたお陰で皆の視線があたしに来たのが分かった

うぅぅー視線が痛いこれじゃあ爽君のとこ行けないよ〜

パシッ

俯きながら考えてると誰かがあたしの手首を掴んだ

「えっ!?・・・」

前を向いてみるとそこにはさっきまで教室の外にいた爽君だった
爽君は有無を言わさずあたしを強引に廊下に連れ出だした

「ちょっ・・」

いっ痛いっ手首が痛い爽君力強すぎっ

爽君はそんなのお構いなしにあたしの手首を掴んでどこかに行っている

「そっ爽君手首痛い離して」

あたしが痛いの堪えながら言っただけど爽君は聞いてるのか聞いてないのか全く反応を示さない

そんなことをしていると爽君がどこかの教室に立ち止まった

ガラッ

「わっっ!?」

爽君は教室の戸を開けたと同時にあたしを勢いよく押して教室の中に強引に入らせた

「ちょっとさっきから一体なんなの!?」

強引に手首掴んだり訳も分からず強引に教室に入れたり一体なんなの!?

「・・・なんで昨日から無視すんの?」

「へっ?」

爽君が突拍子もないことを言うからあたしは間抜けな声しかだせなかった

「だからなんで昨日から無視すんのか聞いてんの」

爽君は無表情であたしに言ってきた

なっなんかいつもの爽君と違う


爽君は本性表しても笑顔が絶えなかっただけど今は全く何考えてるか分からない位無表情

「そっそれは・・・」

なんか素直に言おうと思ったのになんか言いにくい・・・てかいつもの爽君じゃないからなんだか言いづらい

「それは何?」

爽君はそういうと同時にあたしに詰め寄って来た

「ちょっなんで近付いてくんの!?」

あたしは近付いてくる爽君に逃げたくて咄嗟に後ずさりした

「それはだから何?」

爽君は詰め寄りながらあたしに言ってきた

「だっだからそれは〜・・・」

ダンッ

うっうそー後ろ行けないっそれよりもそっ爽君がちっ近い!!

あたしは今壁と爽君とで板挟み状態で爽君とはもう息が繋かる距離

「避けてる理由言えよっ」

いっ言える訳無いこれ良く考えれば理由言う=告白じゃんっ無理無理だ全体言えないっ!!