すぐにその子が誰なのか分かった。それはあたしの幼なじみの爽君だった。寺田爽太(テラダ ソウタ)
あたしの二歳年下で今日から中学一年生になる男の子。
あたしが中学入ってから時間があわなくて全然会ってなかったんだよなぁ懐かしいなぁ。

「爽君!!」

あたしは大きな声で爽君を呼んだ。爽君は少し驚いた様子だったけどすぐに笑顔になってあたし達のほうに駆け寄ってきた。
「由美ちゃん久しぶりだね元気だった?」

「うんっ元気だったよ爽君も元気そうだね」

あれ・・・?なんかかっこよくなってない?なんか身長も少し、てか結構伸びてない!?あたしよりは断然高いしってっあたしがチビなのかだってあたし149しかないんだもんってっおいといてあたしのことは、爽君かっこよくなったなぁーまっ可愛さは健在みたいだけど(笑)

「由美ちゃん綺麗になったね」

「そっそうかなぁー別に綺麗じゃないよ普通だよっ」

あたしが綺麗?ないない不細工ではないと思うけど綺麗でも可愛くもない至って普通だしそれにあたし身長低すぎるし、それに比べて琴音は身長高いしスタイル良いし髪は胸までのロングで緩くウェーブがかかってる。顔はめっちゃ整ってて綺麗だしモテモテ、あたしとは正反対の女の子。

「そんなことないよ綺麗だよ食べちゃいたくなるくらい・・・にね」

途中の意味が分からなかった。どーゆう意味だろ?

クスッ

えっ・・・今笑・・・たような・・・
きのせいかな?

「あっ自己紹介しようよっ僕は寺田爽太よろしくっんでっこいつは岸田琴也(キシダ コトヤ)俺の親友」

「あっよろ・・・し・・・く」

えっちょっと待って・・・キシダ岸田・・・・もっもしかしてっ!?

「もしかして・・・琴音の・・・」

あたしは半信半疑ながらも琴音に聞いた。

「そっこいつあたしの弟」

やっやっぱりぃーー!!
あたしは驚いて口をぱくぱくさせた。

ぶっ

「ぶはははははーっ由美先輩おもしれぇ!!まっよろしく由美先輩っついでに姉貴もよろしくっ」

琴音はついでは余計だからと言って琴也君を打った。
二人とも仲いいなぁ
って思った時

「一年四組集まれーーっ」

先生が生徒を呼び集めていた。

「やべっ俺らのクラスだ」