「昨日の夜、二人っきりで一体何をしていたのかしら? 私が美依に電話した時は水橋君が"お風呂"って言ってたけど」


!!!!!!!!!!


き…昨日のあの電話、佑祢だったのか!!


しかも依智のヤツ…何言ってやがんだ!?


お風呂とか………佑祢になんて嘘をついてくれるんだ!?


あたしへの嫌がらせか!?


もし薄手のハンカチが今この場にあるのならばそれを噛んで地団駄を踏んでいるだろう…。


それくらいあたしの頭の中はパニックに陥っていたのだ。




「あぁ…そんなこともあったな」


シラを切るかのようにそう言う依智。


でもこんなことで引くような佑祢ではないんだよね。


「…シラを切るのならもう少しマシにしたら? で、何をしてたのかしら?」


あぁ…笑顔なのに背後に悪魔が見え隠れしてる…。


何って言われても…ねぇ。


その時の状況をまんま答えたら依智の命あるか分かんないし。


さすがにそこまでしてもいいよ。っていうほど非情な女でもないし、あたし。


ここの答えはあたしが下手に答えるより依智に答えさすべきだな。


直感的にそう感じてあたしは黙っていた。





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