意識が取り戻せたのは依智の言葉でだった。


「てか…なんでオレ起こされたの?」


………んぅ?


依智を起こした理由…?


……………。




「ぁあー!!!!!!!!!!」


そうだよ、依智を起こしたのには重大な理由があったんだよ!!


かなりの至近距離に依智がいることも忘れ、かなりの大声で叫んでしまった。


「うっせ!! 耳元で、大声で叫ぶんじゃねぇよ!! それとも何? そんなにお仕置きされてぇの?」


なんかかなりアブナイ発言が聞こえたが今はそんなことより…。


恐る恐る時計を見れば時刻はAM9:00。


や…ヤバい………。


そう思ったのと同時に悪魔からの電話が鳴った。


ビクッと体を震わせた。


それに気づいた依智が何かを悟ったのかあたしの頭を優しく撫でてくれた。


潤んだ瞳で見上げれば「その瞳でこっち見んな」って言われて視線を逸らされてしまったが…。


さて…悪魔からの電話、とらなきゃな………。


意を決して電話に出たが…耳から携帯を遠ざけて、ね。


そうしなきゃあたしの鼓膜破れてるし何個あっても足りなくなっちゃうよ。





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