「花火の準備おっけー♪」 学校近くの寂れた公園。 人通りは少ないから、 花火をやるにはうってつけだ。 浴衣を着た智子は輝いている、 と言っても過言ではないはず。 わたしも着ればいい、って 言われたけど丁重に断った。 「相田くんも来るんでしょ?」 「…おそらく」 「瑞希の浴衣見たかっただろうな…」 「ちょっと!!遠い目しないでよ」 ギャーギャー騒いでいると、 自転車がとまる音がした。