普段は強気なくせに、こんな時は涙しかでない。 ……ほんとは、怖い。 もお怖くてしょーがない!! 「実は俺だけじゃなかったりね?」 て、は? なにゆって…… 「ひゃっ!?」 先輩とは違う誰かに腕を押さえつけられて、身動きが取れない。 再び唇が重なって、今度は先輩の手が服の裾に触れた。 ドラマなんかで見た最低なシーンを、思い出す。 ――もう、むりだぁ………