「私はいいけど…ひなみどうすんの?」

「誰か探すよー!! カップルで組んじゃえ!!」


 さすがにこれは邪魔できない。

 優里はそう? と言って祐武と楽しそうに話してた。


 このクラスは全員で偶数だから余るはずはない。


 だから誰でもいいんだけどな。


 クラスをきょろきょろするけど、1人の人は見当たらない。


 どこかで余るだろうな…。

 そう思って席に戻って余る人を探した。


「1人…?」

 誰も見つからないので机に突っ伏していると上から声がした。


 えっとたしか…千隼のグループの1人…高村君だ。


「え…、1人ですけど…。」

「そっか!! じゃあ俺らのグループ5人だから1人余るんだよ。 ちょっと組んでくれない?」


 これはもしかして、千隼と組めるかな!?


 ウキウキで高村君の後を追った。