『どうした? 詩織』


わーっ
今日のアレがまだ
頭に残ってて


寝るなんて状況じゃないよ


何あれ。
反則だ。……反則!


急に“詩織”なんて
読んじゃって


いっつも
しぃちゃん、しぃちゃん


うるさいくせに……


で、結局寝つけなくて
朝まで布団で
ボーっとしていた


「しぃちゃん、おはー! ほら一緒にっ」

「古い……」


何が嬉しくて今時
慎○ママの真似を
しなければならないのか


今日も純也さんは
ハイテンションだ


私は今日から学校だから
早く準備しないと


「ね、しぃちゃん今日から学校なわけ?」

「そうです」

「じゃ、俺もかぁ」


え? 学生?
大学生だろうか?


でもそれなら
私が学校だからと言って


自分もそうだとかなんて
言わないはずだ