月の恋人



「…まいったな。」

「……え?」





「なんかもう、どーでもよくなってきた。」

「…なにが?」






「……あーーー……」






そのまま
夜空を仰いだ翔くんは


目をぎゅっと閉じて


しばらく、何かを考えているようだった。




(翔くんの考えてる事、さっぱり、分かんない)




見上げた
翔くんの肩越しに

月が顔を出していた。