◆ 扉を開けた途端、焼け付くような陽射しが肌を刺した。 「あっつーい!!たまんないね、陽菜――!」 亜美が叫ぶ。 扉の向こうに、光が溢れる。 その中に、足を踏み入れる。 途端、あたしの全身を、“夏”が包んだ。 鼻から身体じゅうに広がる、むせ返るような緑の匂い。 耳を覆われるような、蝉の声。 瞳に映ったのは、もくもくと力強く立ち上る積乱雲。 ああ、自然は夏を謳歌している。 短い季節を、全力で。 その強烈なエネルギーの源は、他でもない、太陽。