「陽菜ッッ!」



学校からの帰り道、亜美が抱き着いてきた。



うう…っ

背中に当たる胸が…

弾力があって柔らかい………

いいなぁ………




「陽菜、夏休みは、どっか行くの!?」


「うーん。あのね、実はー…」




あたしは、ドキドキしながら
翔くんの事を、亜美に話した。





「キャーー!!!何ソレーーっっ!!!!」


にわかに、
亜美がはしゃぎ出す。



「翔くんって、陽菜の初恋の男の子でしょ?」


「んー……うん…」




“初恋の人”なんて。


どんな顔したらいいんだろう、恥ずかしい。
つい、煮え切らない返事をしてしまう。