高峰君の秘密




…って、違う!!

いや、違くもないけど!!

俺が知りたいのは…



「なんで…ピアスにしたの?」



俺、確かに開けてるよ!?

でも、さすがに学校じゃつけてないし!!

(まぁ、見つかって面倒になるのが嫌なので…)

俺と深川って、そんなに長時間一緒にいたことないよな!?



「あっ、そうだよね…」



そして、なんでそこで急にシュンとする!!


あー…

俺の中の狂暴な“深川”が、すっかり“女の子”になっていく…

なんだよ、このギャップは!!



「だって…ピアス、してるじゃん…」

「ん?…あ、そっか!」



そういや、今日は休日だからつけてたんだった。

あれだけ一緒にいたし、気付いて当然か…



「それに…
たまたま見つけたから…
その、高峰っぽいなぁって…」



…は…はい!!?

今、深川何て言った!?

俺は、素直に喜んじゃっていいの!?



「深川、その…ありがとう」

「あっ、私こそ…ありがとう」



深川が笑ってくれた。

やっと俺に笑顔を向けてくれた。


俺…

この顔が見たかったんだよなぁ…?


……って、よく考えたらきもいだろ!!



,