「おはよ。」 「あぁ美晴、おはよう。早いわね。」 「うん。」 今日から、新学期が始まる。 この制服に袖を通すのはまだ二回目。なのに、もう着なれた気がするのは、セーラー服だからかな? なんだか柄にもなく、わくわくしている自分に違和感を感じて、居ても立ってもいられず、朝ごはんをさっさと済ませ、早々と出かけることにした。 「いってきます。」 朝の風が気持ちいい。 緑が多いからかな? 大きな深呼吸を二、三回して、私は学校に向かって歩き出した。