〜仲間〜



うわーホール広っ!!
ホントに学校ですかここっ!
どっかの会場じゃなくて!?
しかも人多すぎっ!!
「おーい。莉己ー!」
「おっ。あんりっ!」




ピョンピヨン跳びはねながらこっちにむかってくるあんりとは、
私の親友その1。


本名、木下 杏李。
高校一年(同級生)

人並みより少し身長が高く、スタイル抜群。
くりっとしたまんまるい瞳に、
2つにしばって緩く巻いてある栗色の髪。
どこから見てもふわふわとした「お嬢様」。


その子が今私に向かって走って来てる!(飛び跳ねてるような…)

なんていう幸運♪

私みたいなほんと人並みの奴が、
こんなカワイイ子とつるんでるなんて…
幸せものだー!!

そんな事を言っている間にすぐそこまで来ていた。

「ねぇねー。
利己は何組か見たー!?」


あっ。ぜんぜん気にしてなかった。

「まだみてないー。」


「じゃあ、見に行こー!」


「ラジャー」



杏李は行動力がある子だからいいよね。
私も見習わなければ。