―――…


ごはんはできた。


今日のメニューはハンバーグとスープとサラダ。


ただ……


和也を呼びに行く勇気がない。



はぁ……


仕方ない……


ここは腹を括るしかないよね!


――ガチャ……


「和也………っな、にしてるの?」


和也が知らない女の人とキスしてたし、それに…………


女の人に押し倒されてる………


「……莢華…」


「……夜ごはんできてるから、二人で食べてね。……お幸せに」


溢れそうな涙を奥歯を噛み締めて堪える。


家を飛び出した………


なんで………


私はいつもこうなるの?


幸せな時間がガタガタと音をたてて崩れていく………