嘘吐いてた私がバカみたいじゃない。 「……もう私に関わらないで。」 「……待てよ。」 私の腕を掴み、引き止める和也。 「……もう会いたくない!」 和也の腕を振り払い部屋を出た。 「……ハァ……なんで……ッヒック……莠馬くんにこだわるの………ッヒック……自分が……自分で……やだよ………」 本当は気付いてる。 自分の気持ちに……… 和也が好きだって……… わかってる。 だけど………… 和也を選べば時間は進む。 私は未来。 莠馬くん…………… 彼は過去になる。 そんなの耐えられないよ……