タオルを冷えた水出濡らし、ゆっくり和也のおでこにのせる。 「………っん。」 「……ごめん。」 冷たかったよね。 さて、朝ごはんまだだし、お粥でも作るか。 「……キッチン借りるよ。……っ!」 「……行かないで。」 弱い力で掴まれた腕。 今にも消えてしまいそうな声。 「……ここにいるから。」 お粥は和也が寝てから作りに行けばいいよね。 和也と手をつなぎ、ベッドの縁に座る。 すぐに寝息をたてはじめる和也。 やっぱり、少年だ。 可愛い……… 玲みたい。