シュガー◇*゚+



家の中に入り、和也はソファーに座り、私はキッチンでコーヒーを煎れる。


「……俺、5年前に刺されたときは傷が深くて、通りかかった人が急いで救急車呼んでくれたんだ。病院で気が付いたときはベッドの上だった。」


「はい、コーヒー。……それで?」


話の続きを話すように促す。


「……女の看護師が居たんだ。」


何言ってるの?


「女が居ないほうがおかしいよ?…頭、大丈夫?まさか喧嘩のときに打った?」


「……ちげぇよ。その看護師がさ、他の看護師とは違かったんだ。他の看護師は俺に媚るのにその看護師だけは俺に、“バカなことしてるから刺されるのよ。良かったね。命に別状なくて。…お大事に。”って言って去っていったんだよ。」


「そう。それで?彼女に逢いたかったの?今からでもそこの病院教えてくれたら連れてくわよ?」


可愛くない事しか言えない……


はぁ……


看護師って聞くとどうしても取り乱しそうになるの。