「今日は…ありがとう」 「本当に送らなくて大丈夫?」 「うん、大丈夫」 「…そか。じゃあ、気を付けて帰れよ」 「うん」 私の降りる駅は、達也さんより 降りる駅が先で、「送る」という 達也さんに「大丈夫」と伝え 先に電車を降りた。 左手についたブレスレットが シャラシャラ音を立てるたびに 達也さんを感じる。 そのたびにさっきの 初めての…Dキスを思い出して 恥ずかしくなる。