「何言って…」 「達也さん、メールありがとうございました。…好きでした」 「えっ…!?」 自分の発言にびっくりして 思わず口を塞いでしまった。 「好きでした」なんて 言うはずじゃなかったのに… そのあと、 達也さんの呼ぶ声にも 一度も振り返らず なぜか零れてくる 大粒の涙を自分で拭いながら 家に帰った。 それからしばらく 私は自分の部屋から 出なくなった。 いや 出れなくなった。