『なんか…この絵ここにあるのが当たり前な感じがして…逆にないほうが違和感があります』

 不思議なくらい絵とこの部屋があっていた

 「渚。お前に教えてやる事がある」

 『え?』

 そう言って船長さんが隣に立った

 「この船はな…昔俺がとある町のじいさんから拝借したものなんだ」

 『ええっ!?それは駄目ですよ!』

 「まあ、良いじゃねえか」

 と笑いながら船長さんが言った

 「そのじいさんはこの船をある絵描きのじいさんから渡された船なんだと」

 『それって…』

 驚きを隠せない私を見て船長さんはふっ…と笑った

 「その絵描きのじいさんは大切な宝物と暮らすから船は必要ないって言っていたと」

 『じゃあ…この船は…』

 「この船はお前のじいさんの船だ」