「何だ小僧そのガキを渡せ」

 『何言ってんだ!話が違うだろ!そんなんで渡すわけねえだろ!』

 「きさま…ドレイにたてつく気か!?」

 『…』

 私は何も言わず睨み付けていた

 「楯突くとどうなるか思い知らせてやる」

 そう言い剣を向ける手下
 そして次々と襲いかかってきた

 だけど私が負けるわけもなくほとんど倒れていた

 「ナギ姉ちゃん…」

 突然絵茉ちゃんが呼び振り向くと絵茉ちゃんを盾に手下の1人が立っていた

 『な!?』

 「動くな!このガキがどうなってもいいのか?」

 『くっ…』

 「行くぞお前ら」

 そう言って他の手下と絵茉ちゃんを連れていこうとしていた

 『…っ』

 私は目を閉じクリュウさんからもらったペンダントを握りしめた

 もう一度クリュウさん達に会いたかったな…

 そう思いながら目を開き言った

 『待って!!!』

 「何だ」

 『連れてくんだったら代わりに私を連れてって』

 「ナギちゃん!?」

 「駄目だナギちゃん!それだけは」

 「男なんか連れてくわけ…『私は女です!』

 そう言って私は帽子を脱いだ
 隠れていた長い髪が現れどっからどう見ても女だった

 「ああ…ナギちゃんっ…」

 『みんなごめんね…』