「・・・て事で、いただきます。」
「ちょ！どこ触ってんの！エッチ！変態！」
"て事で"って・・・どういう事だよ！話しが見えんわ！
「雰囲気雰囲気！呑まれとけ～」
「・・・簡単に言わないでよ！初めてなんだから！」
初めてという言葉を口にした瞬間、尚輝の動きが止まる
「・・・だよな・・・処女だよな」
あたしが初めてじゃおかしいか！
「何よ！何かいけないですか？」
「は～・・・マジ良かった」
・・・良かった？・・・って何が？
「・・・な、尚輝？話しの流れが見えないんだけど・・・」
「佑奈の初めては全部俺が貰う。いいな。」
え・・・何で急に俺様？！しかも、あたしの意志は無視かい！
「じゃあ、尚輝の初めても・・・あたしが貰う。」
尚輝だって初めての事がまだあるハズ！負けてられるか！
「じゃ、取りあえず・・・」
―・・・ちゅ
「初キスいただきました。ごちそうさん」
「は、初めてじゃないし・・・さっきしたし」
付き合う事になったのは嬉しいけど・・・暫くは尚輝に振り回されそうな予感がします。
