――がちゃっ。
転校生がドアを開ける。
するとドアの前にはー・・・桜井がいた。
な、なんでいるんだ?
もしかして・・・・・・会話聞いてたのか?
「あれ?えっと・・・なんでこの部屋に?」
動揺しすぎだろ。ククッ。
って、笑ってる場合じゃねぇか。
「ごめんね。私が勝手に来ちゃってるだけ
だから。
でさ、夢虹ちゃん。うちらの話聞いて
たかな?」
「あっ・・・それは聞いてないけど・・・」
なんだ、聞いてぇのか。
なんかホッとした。
でも、なんでか桜井は下を向いている。
「ねぇ、夢虹ちゃん・・・・・・でね?」
「えっ!?なんでそんなこと・・・・・・」
何を話してるんだ??
途中聞こえてねぇんだけどっ!!
「ふっ。相楽に聞かれたくないからちょ
っと夢虹ちゃん借りるね」
俺が話の謎を掴めないうちに転校生は俺
に聞かれないよう、
桜井も連れて出て行った。
たく、なんなわけ?
余計気になるしっ。
しかも、俺の心は大きな穴が開いた感じ。
久しぶりに思い出した。
俺の“記憶喪失”のことを。



